経営虎の巻 第122回「チーム生産性の向上」
近年、年次有給休暇の取得義務化により、働く人の生産性を高めるための取り組みが求められています。
個人の生産性に重きが置かれますが、それだけでは組織の生産性の向上は図れません。
早期にチームの生産性を意識したコミュニケーションを形成することが重要です。
一方、企業内には、チームの生産性向上を阻害するコミュニケーションが多くあります。
まずは、一人ひとりがそうした阻害要因となるコミュニケーションを無意識に取っていることに気づき、改善の意思・意欲を持つことから始めることが重要です。
該当するものがないかどうか、チェックしてみましょう。
①“自己利益”コミュニケーション
自分(自チーム)の利益を判断基準としているコミュニケーション。
チームにギスギス感を生じさせます。組織全体の視点を持って、時には貢献に徹することも必要。
②“なんだったらやりますよ”コミュニケーション
「頼まれればやります/言われればします」等、消極的なコミュニケーション。この意識と行動が生産性を低下させる。
③“たられば”コミュニケーション
「○○が~だったら・・・、誰かが~してくれれば・・・」等、依存的なコミュニケーション。不満にも聞こえるが、実は自分には能力が無い、自分はチャレンジしない、と宣言していることに他ならない。
相互に関心を持ち、行動的・精神的なプラスαを増やすことで、チームの生産性を向上させましょう。