突然出勤しなくなった従業員への対応
Q.従業員が、2日前から連絡もなく出勤しなくなりました。
自宅や携帯電話へ連絡していますが、コールはするものの本人が出ることはありません。
このまま連絡が取れないようであれば、退職としてよいのでしょうか。
今後、会社としてどのように対応すればよいか教えてください。
A.
1.本人への連絡と退職の意思確認通常は、本人の意思で出勤していないと考えられますが、体調不良や事件に巻き込まれて出勤することができない可能性もあります。
まずは本人への電話連絡に加え自宅への訪問などを通じて、所在確認と安否確認に努めましょう。
場合によっては、他の従業員に連絡や訪問をしてもらったり、一人暮らしであれば家族や身元保証人へ連絡を取り、協力を得ることも検討します。
本人と連絡が取れ、退職の意思確認ができた場合には、退職の手続きを進めます。
退職の申し出は口頭でも成立しますが、後で言った言わないというトラブルを避けるためにも、退職日、退職理由等が確認できる書面を提出させることが重要です。
2.就業規則等の規定による退職就業規則等に「従業員が無断欠勤し○日以上経過した場合」のように、自動的に退職となる旨が規定されていれば、本人への意思確認を行う努力は必要ですが、意思確認が取れない場合であっても、退職とすることが可能になります。
なお、後になってトラブルが発生し、会社の対応に問題がなかったかどうかの確認が行われる場合に備えて、誰がいつどのような方法で従業員への対応を行ったか、就業規則のどの規定により退職としたかなどについて、記録に残しておくことが重要です。
point!! 突然出勤しなくなる原因には、個人的理由だけでなく会社内のトラブルによる可能性もあります。
日常的に従業員の変化や職場環境に気を配るなどしていきましょう!