カーボンニュートラル
6月となり暑い夏が目前に迫ってきました。
5月から夏日が乱発し、地球温暖化は日々進んでいるのだなと感じさせられる日々です。
最近、酒屋等でワインのラベルを見ると環境負荷について記載している商品を見る事が多くあります。
耳にする事が少なくなってしまっているカーボンニュートラル。
ヨーロッパではかなり進んでおり、ワインに関する温室効果ガス排出量についても議論され、意識が高まっています。
製造時の環境負荷が低いオーガニックな作り方をしているナチュラルワインの需要が高まり、製造時の環境負荷は軽減されたと言われています。
ワインがもたらす環境負荷としては、製造時だけでなくボトル製造と運搬するときにもかかっています。
良いワインはボトルが重いワインという認識がありましたが、環境を配慮する昨今はボトルの軽量化やペットボトルを使用するケースも増えてきました。
紙ボトルを使用した商品も出てきています。昔ながらの考えは改めなければならないのかもしれません。
カーボンニュートラルの取組はビジネスチャンスを創出し、競争力を高めるためにも重要なキーワードになっています。
カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させる(ニュートラルにする)ことを意味します。
2050年が均衡させる目標年度となっております。
具体的には、人間の活動によって増加した二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスを削減し、地球全体の気温上昇など気候変動を抑制することで、持続可能な地球環境を守ることを目指します。
カーボンニュートラルを実現するために、大企業はさまざまな取り組みを行っています。
具体的には、エネルギーの使用量削減、再生可能エネルギーの活用、排出量の計測と管理、植林や森林保護活動、サプライチェーンの改善、カーボン・オフセットの活用などです。
カーボン・オフセットは聞きなれない言葉ですが、削減しきれないCO2を温室効果ガス削減・吸収の取り組みに資金提供することで埋め合わせる行為を言います。
中小企業に対しても、大企業はサプライチェーンの改善という観点から、カーボンニュートラルに関する取組を求めています。
この流れは連鎖し、やがて、全ての中小企業にも求められる事が予想されます。
今後、経営計画を立案する際や設備投資を行う際には、カーボンニュートラルについて検討する必要がありそうです。
新しいビジネス領域も生まれてくる分野ですので、知識を深めて行く必要があります。
皆さんと共に学んでいく事が出来ればと思っております。