経営虎の巻 第106回「リスキリングとは?」
昨今、仕事のデジタル化や自動化が急速に進む中で、こうした変化に対応できる(高度なITスキルを持った)人材の不足に直面して、頭を悩ませている経営者の方も多いのではないでしょうか。
リスキリング(Re-skilling)とは、こうした変化へ対応するために、業務上で新しく必要となる知識やスキルを再習得させることをいいます。
企業が、リスキリングを取り入れることによって、業務効率化による生産性の向上や採用コストの削減など、様々なメリットがあります。
また、新型コロナウイルスが流行したことにより、オンラインでの顧客対応やテレワークなど、社員の働き方も大きく変化してきています。
社員自身がこれからも企業に必要とされる人材でいるために、データ分析や情報セキュリティ、ITリテラシーなどの分野を中心に、学びなおしをしたいと考える人も多く、リスキリングへの関心が高まっています。
リスキリングを進めていく上で最も重要な点は、「対象者(社員)が自発的・意欲的に学びたい」と感じる環境を整備できるかどうかです。
学びなおすことに不安や抵抗感を持つ社員も出てくるでしょうが、そういった方も上手く巻き込んでいかなければなりません。
そのためにも、まずは経営者自身が学びなおすことの重要性を社員へ発信し、社員が学びなおす機会を積極的に設けるなど、リスキリング環境を整えていくとよいでしょう。