生産性向上のポイント
生産性向上には、個々人が仕事の仕方を見直し、より好ましい時間の使い方を身に付けることが必要不可欠です。
ところで、皆様の会社におきまして、書類やデータ等を探すことに、1日どのくらいの時間を費やしているでしょうか。
ウォール・ストリート・ジャーナル社の調査によると、年間約6週間、1日に換算すると1時間程度もの時間を、書類探しに費やしているようです。
こうしたムダを排除するために、2Sによる生産性向上のポイントをお伝えします。
5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)活動は、多くの製造業が取り入れている現場改善の手法ですが、そのうちの整理(不必要なものを捨てること)、整頓(誰もがわかるように置き場を決めること)が2Sとなります。
「整理」により、不必要なものを処分することで、不必要なものを手に取り、確認するといった手間(ムダ)を排除することができます。
また、「整頓」により、必要なものが必要な時に取り出しやすいように、保管場所や置き方をルール決めすることで、自分自身の探すムダや他者に聞いて相手の時間を奪うムダを排除することができます。
2S活動で注意すべき点は、見た目の美しさを追求することが目的となり、効率化が二の次にならないようにすることです。
2S活動の目的は、生産性向上に向けて「ムダな時間」を最大限減らすことであるため、「ムダな時間=何の付加価値も生まない時間」という認識を、社員一人ひとりに持たせることが大切です。
自社の2Sについて、生産性向上の観点で、一度見直してみてはいかがでしょうか。